2017年07月14日
平成29年・27週(7月3日~7月9日)
【定点把握対象疾患】
[感染性胃腸炎]
仙南管内で警報継続中
[手足口病]
大崎管内で警報継続中
[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
塩釜、石巻管内で警報継続中
~今週のコメント~
【カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)感染症】
グラム陰性桿菌による感染症治療において最も重要な抗菌薬であるカルバペネム系抗菌薬及びβ-ラクタム系抗菌薬に対して耐性を示す腸内細菌科細菌による感染症です。
今週、仙台管内で1例の報告がありました。
CREは国内の患者から広く検出されており、院内感染でも問題となることから医療機関では特に注意が必要です。
【アデノウイルスによる感染症】
アデノウイルスは、咽頭結膜熱や流行性角結膜炎などの原因となるウイルスで、通年発生しますが、特に夏季を中心に流行がみられます。
仙台医療センターウイルスセンターでは第20週より継続的にアデノウイルスが分離されており、保健環境センターでも感染性胃腸炎患者からアデノウイルス遺伝子が検出されています。
今後の流行に注意するとともに、うがい・手洗い等の感染予防に留意してください。
【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(平成29年7月13日更新)