2017年03月10日

平成29年・9週(2月27日~3月5日)

~定点把握対象疾患~
 [インフルエンザ]
  仙南、塩釜、大崎、登米、石巻、仙台管内で警報継続中

[A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
  仙南、石巻管内で警報継続中

~今週のコメント~
【今シーズンの感染性胃腸炎の流行状況について】
 県では、3月2日に平成28年11月17日から発令していた感染性胃腸炎警報を解除しました。
今シーズンの感染性胃腸炎患者報告数は、過去10年で最も多く、ピーク時の平成28年第48週には一定点医療機関当たりの患者報告数が45.75人となりました。
この時期、胃腸炎の集団感染事例も過去7シーズンで最も多い103事例が報告され、このうち71%が幼稚園・保育園での事例でした。
この集団発生事例中、102事例の患者からノロウイルスGⅡ群遺伝子が検出され、遺伝子型の90%以上がGⅡ.2でした。
過去には、2010/2011年のシーズンでもGⅡ.2を中心とした流行が確認されていました。
しかし、2010/2011シーズンに検出されたGⅡ.2と今シーズンに検出されたものを系統解析を行い比較すると、異なったクラスター(グループ)に分類されることが分かりました。
以上のことから、過去に流行した型に変異が生じ、より大きな流行となったと考えられました。

【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(平成29年3月9日更新)