2017年07月21日

平成29年・28週(7月10日~7月16日)

【定点把握対象疾患】
 [手足口病]
 大崎管内で警報継続中
 [A群溶血性レンサ球菌咽頭炎]
 塩釜、石巻管内で警報継続中

~今週のコメント~
【手足口病】
 幼い子どもを中心に手や足、口の中に発疹ができるウイルス性の感染症で、ウイルスの付着した手や感染者の咳やくしゃみで感染します。
まれに脳炎などの重い症状を引き起こすことがあります。
全国的に患者数が増加しており、10年間の同時期で患者数が最大となった平成23年に次ぐ大きな流行になっています。
県内では、大崎、仙台管内を中心に流行が継続しています。
小さな子どものいる家庭では手洗いなどの対策を徹底するよう心がけてください。

【ウイルス性肝炎(B型)】
 5類感染症に指定されるウイルス性肝炎の過去10年の患者報告数は2,400例で、そのうちB型が80%、C型が15%となっています。
B型肝炎は、一般に全身倦怠感、感冒様症状、悪寒などの症状から褐色尿や黄疸を伴います。
感染年齢により予後が異なり、乳幼児では無症状のままキャリア化することが多いですが、成人ではほとんどが一過性で治癒します。
自覚症状がないことが多いため、適切な時期に治療ができるように、ウイルス検査や予防・治療に関する知識をもつことが必要です。

【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(平成29年7月20日更新)